GISで地図を作る方法

主題図と一般図

案内図や雨雲レーダーのように特定の目的のために利用される地図を主題図と呼びます。

特定の限られた目的ではなく、地域の一般的な情報を網羅して表示している地図は、一般図と呼ばれます。

地図をつくる際に、一般的には主題図が多くなると思われます。

 

GISを使った様々な地図表現

ポイントデータでは施設の位置などが表されます。

ラインデータでは新幹線のルートなどが表されます。

ポリゴンデータは人口などの色分けの地図に使われます。

標高での塗り分けによる階級区分図などの地図があります。

 

視覚的にわかりやすい地図表現

ヒートマップは階級区分図のように値の大小を色分けして作成した地図で、ラスターデータを使って作成されます。

施設などが空間的に集中する度合い(密度)を表現する際に用いられます。

GISでは高さの情報を使うことで、3次元の地図を作成することができます。

例えば、国土交通省が整備を進めているPLATEAUなどの3次元データがあります。

 

地図の投影

地図を作成する際に、球面を平面に表現するために投影を行う必要があります。

球面の内側から光を当てて、地図を表現する平面に球面上に示された情報を映し出す作業を投影と言います。

GISの世界では主に投影法座標系と呼びます。

メルカトル図法と呼ばれる投影法がよく使われています。

日本では、平面直角座標系という独自の投影法が設定されています。

 

地球の球体を楕円体と考え、任意の位置を表す方法を地理座標系と呼びます。

日本ではJGD2000と呼ばれる座標系が使用されていましたが、東日本大震災による地殻変動を受けて、JGD2011と呼ばれる座標系が用いられています。

世界標準の座標系は、WGS84と呼ばれ、JGD2011とはさほどずれはありません。

 

GISソフトで実際に地図を描く際の注意点

背景図を追加し、レイヤーを重ねます。

縮尺や方位記号、凡例を追加します。

地図を出力する際には、座標系に注意が必要です。

 

 

参考

基礎から学ぶGIS・地理空間情報

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!