無人ヘリコプターの産業利用が始まったのは日本の農薬散布ヘリコプターでした。
無人ヘリコプターの利用は1980年代に研究され、1990年代から農薬散布用無人ヘリコプターが発売されました。
今日では、航空機による農薬散布は国内ではすべて無人のヘリコプターでされています。
初期のものは手動の遠隔操縦でしたが、GPSなどによる制御システムを備えるに至っています。
現在、空撮などでの使用が拡大しているマルチコプターは、2010年にフランスのパロット社からホビー用で発売されたAR Droneがきっかけで急速に市場が広がりました。
バッテリーにリチウムポリマーが利用できるようになったことが、一因にあります。
通信技術の発達も近年のドローンブームを支えています。
最近のドローンはWiFiの技術を用いて遠隔操作を行うため、原理的に混信の発生が少なくなっています。
AR Droneはスマートフォンやタブレットを傾けることで容易に操縦が可能でした。
その後は、DJI社等から高性能な空撮用マルチコプターが発売されて、市場に出回るようになりました。
参考
トコトンやさしいドローンの本