ドローンに搭載される熱センサーとしては、サーモグラフィーや赤外線カメラがよく使われます。
熱を検知することで、様々なことが分かることが多く、ドローンを用いた上空からの点検や、高所の点検などに使われます。
赤外線は、物体の温度によりピーク波長が変位する性質があります。
温度放射と呼ばれる物体が赤外線を放射する現象は、低温でも起こる現象ですが、低温だと波長20μm付近でないと観測されません。
特定の赤外線波長を見ると、温度に応じたコントラストが得られるため、赤外線カメラでは体温を持つ動物などが夜でも映像として映し出されるようになります。
ドローンに赤外線カメラを搭載して、夜の動物の行動観測を行った例があります。
また、太陽発電の点検などにも利用されていて、故障した箇所がジュール熱で発熱するため、温度が周囲と異なるために観測されます。
また、スペクトルで撮影された映像のピクセルごとにピーク波長を算出すると、正確な温度の違いによる映像が取得可能になります。
参考
ドローンメカニズムの基礎知識