市販のドローンのプロペラの数は、4枚~8枚となっております。
小型のドローンで最も多く利用されているのが、X4の4枚プロペラの配置になります。
プロペラが4枚であるということは、プロペラもモータもモータコントローラも4こずつで済むことから、部品点数も少なく組み立ても容易で、故障箇所が少なく、経済的で最もコストがかからないためです。
4枚プロペラにはI4というパターンがありますが、通常前方が開けた配置に空撮用カメラやFPV用カメラを搭載するため、前方に突き出たプロペラが邪魔となることから、あまりこの配置は採用されておりません。
プロペラは重量のある回転体のため、回転させるとジャイロモーメント(回転力と回転するものの長さをかけた値)が発生します。
回転軸周りのモーンメントは、ねじりモーメントあるいはトルクと呼ばれており、ジャイロモーメントもその1つで、回転軸が空中に浮いているドローンではプロペラと反対回りに回転させようとするモーメントが発生します。
これを打ち消すために、各プロペラは隣り合うプロペラと逆方向に回転しております。
参考:ドローンメカニズムの基礎知識