目次
- 福島県南相馬市にて、イームズロボティクス等でドローン配送サービス実証実験を実施(8月29日)
- テラドローン、ドローン測量と解析・図面作成サービスの概算見積作成サイトを公開(9月2日)
- ソラテクノロジー、フィリピンにてドローンと人工知能(AI)を活用したデング熱媒介蚊対策の実証実験(9月3日)
- 日立、ドローン等の安全運航を支える機体のモデリング技術を開発(9月4日)
- 国土交通省、総重量25kg以上の無人航空機を飛行させる場合の第三者賠償責任保険の加入必須化を発表(9月10日)
- エバーブルーテクノロジーズより、超小型無人建設機械「UGV-F11RC2」を発表(9月10日)
- DJIより新作「Mini 5 Pro」発表(9月17日)
福島県南相馬市にて、イームズロボティクス等でドローン配送サービス実証実験を実施(8月29日)
イームズロボティクスは、経済産業省より採択された「高性能ドローンの開発・社会実装」プロジェクトの一環として、ドローン配送サービスの実証実験を2025年9月1日~5日にて実施すると発表しました。
過疎地域や災害時の物流確保などへの取り組みとして、
・配送困難地域における新たな物流モデル(配送デポモデル)の実用性検証
・1名のオペレータによる複数機運航の手順・安全性の検証
・ドローンステーションへの配送や置き配機能などの物流運用の省人化・自動化の評価
などの観点にもとづき、検証を行います。
出典:イームズロボティクス
テラドローン、ドローン測量と解析・図面作成サービスの概算見積作成サイトを公開(9月2日)
テラドローンより、ドローン測量と解析・図面作成サービスの概算見積を即時算出できるWebサイト「Terra Clip Estimator」が公開されました。
サイトへ条件を入力することで、ユーザ登録なしで、概算金額を即時に確認することができます。
また、メールアドレスを入力することで、概算見積書やKMLデータを取得することが可能です。
こちらのサイトを使用することで、入札前の概算コストの把握や災害対応での必要なリソースの見積の取得などが可能です。
国土交通省より公共案件の積算基準は公開されているものの、ドローンレーザ測量については、機械経費など一部の基準が未整備であり、成果物によっては、実際の作業工数と乖離が生じる場合があり、そうした問題を避ける目的で、「Terra Clip Estimator」を使用することも良さそうです。
出典:テラドローン
ソラテクノロジー、フィリピンにてドローンと人工知能(AI)を活用したデング熱媒介蚊対策の実証実験(9月3日)
ソラテクノロジー株式会社は2025年7月にフィリピンのレイテ島において、ドローンとAIを活用したデング熱媒介蚊対策の実証実験を行いました。
デング熱は蚊が媒介となり感染が拡大する疾患となっており、今回の実験はソラテクノロジーが培ってきたマラリア媒介蚊対策の技術をデング熱にも応用することを目指したものとなっております。
概要は下記の通りです。
・ドローンによる空撮と地理空間解析で、ボウフラ発生リスクの高い水域をマッピング
・環境指標をもとに流行リスク地域を特定するAIモデルを適用
出典:ソラテクノロジー
日立、ドローン等の安全運航を支える機体のモデリング技術を開発(9月4日)
株式会社日立製作所が、ドローンなどに対して、突風や強風などの突発的な気象変化による機体の共同を再現できるモデリング技術を開発しました。
機体ごとの耐風性能を測定し、機体応答をモデル化するとことで、機体の位置変動などの挙動をデジタル空間内で検証し、飛行リスクを調べることができます。
あらかじめ機体を用いて繰り返し突風下で機体ごとの移動量や姿勢変化を計測し、得られたデータから風力や重力などを考慮した解析を行い、応答モデルを生成します。
出典:日立
国土交通省、総重量25kg以上の無人航空機を飛行させる場合の第三者賠償責任保険の加入必須化を発表(9月10日)
国土交通省より、2025年10月1日から、総重量25kg以上の無人航空機を飛行させる場合は、第三者賠償責任保険の加入が必要になると発表がありました。
産業用ドローンなどを扱う方は注意が必要となります。
出典:国土交通省
エバーブルーテクノロジーズより、超小型無人建設機械「UGV-F11RC2」を発表(9月10日)
エバーブルーテクノロジーズより、除雪ドローンの遠隔操縦技術を応用し、悪路や斜面などに対応できる、超小型無人建設機「UGV-F11RC2」を2025年12月より発売すると発表がありました。
元々、除雪ドローンを提供していたところ、ユーザより除雪以外にも使用したいとの声があがり、本製品を開発したとのことです。
高出力・4モータ駆動で悪路も走行可能で、オプションのブレードを装着することで、小規模な除雪や土砂の押し出しなどに対応可能です。
全長約1.0mで、装備重量は約90kg、最高速度は6km/h、稼働時間は約3時間となっております。
DJIより新作「Mini 5 Pro」発表(9月17日)
DJIより、249gの小型新作ドローン「Mini 5 Pro」が発表されました。
5,000万画素の1インチセンサーの搭載を搭載しており、動画も4K/120fpsに対応しております。
225度回転可能なジンバルを搭載しており、多彩な角度からの撮影が可能です。
全方向の障害物検知機能に対応しており、前方にはLiDARが搭載されております。
最大飛行時間は、ノーマルバッテリーだと36分、プラスバッテリーだと52分となっております。
十分な明るい場所で飛行経路を記録できる場合は、非GNSS下(建物内など)でもリターントゥーホーム(自動帰還)も可能です。
価格は106,700円からとなっております。
出典:DJI
らくだの感想
ドローンの社会実装に向けて、実証実験などが盛んに行われているようです。
また、DJIより新作のドローンの発表があったり、その他国産メーカからも新作のドローンが発表されたりしております。
今後の新たなサービスなどの提供が楽しみです。