ドローンによる3D地図の作成

3D地図について

近年、地図も進化してきており、Google mapでは一部の地域では3Dで地図を見られるようになってきております。

 

ローンを使うことで、こうした3D地図を個人でも作ることができます。本記事ではドローンを使った3D地図の作り方をまとめております。

3D地図をつくる際には、SfMという手法を用います。

SfM(Structure from Motion)とは、2次元の写真や画像から3次元構造を復元する技術です。異なる角度から撮影された複数の写真を使用し、物体や地形の3Dモデルを作る方法です。土木の測量や現場管理、移籍や出土品の3Dモデル作成などに使用されています。

 

ソフトのインストール

SfMソフトで有名なのは、Pix4DやMetashapeなどがありますが、非常に高額なソフトで、個人ではなかなか手が出ません。

今回は、約1万円で購入可能なwebODMというソフトを使用します。

こちらのサイト(https://opendronemap.org/webodm/)よりダウンロードできます。

 

写真の準備(空撮)

3D地図を作成したい場所の写真を撮影します。

ラップ率は80%以上が良いと言われていますが、容量が大きくなるため、筆者は50%くらいになるように空撮していました。

 

手動撮影

筆者はDJI mini2やMavic 3 classicで撮影しておりました。写真枚数は50舞程度でした。

垂直写真で高度100m程度で撮影しておりました。

 

※自動撮影

DJI mini2などを使用して、自動撮影を行うことも可能です。ここではその手順についてまとめます。

まず、Mission Plannnerというソフトを使用して、飛行ルートなどを設定します。

こちらのサイト(https://firmware.ardupilot.org/Tools/MissionPlanner/)より、ダウンロードできます。

 

作成した飛行ルートをLitchiという自動飛行アプリに取り込み、実際に飛行を行います。

約3000円でアプリを購入できます。

 

設定などはこちらのサイト(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/95310/sinrinseibi-ict-manual_ver1.pdf)に詳しく記載されていますので、ご覧ください。

 

webODMによる3D地図の作成

・アプリを起動します。

・プロジェクトを追加 をクリックし、新しいプロジェクトを作成します。

 

・画像とGCPを選択 をクリックします。撮影した画像を追加します。

 

・デフォルトの設定のまま、レビューをクリックし、処理開始をクリックします。

 

・マップを表示 をクリックすると結果が見られます。

 

・2Dの結果表示ではオルソフォトや表層モデル(DSM)などを見ることができます

 

・3D表示することも可能です。

 

・オルソフォトや表層モデルなどのデータを出力することができます。その際、座標系を平面直角座標系に設定しておくと、地図に重ねたときのずれが少なくなると思われます。

 

データの重ね合わせ(QGISやGoogle Earth)

QGISやGoogle Earth

・オルソ画像やdsmはQGISやGoogle Earrhに重ねて表示することができます。データをドラッグアンドドロップすることで追加できます。

 

 

 

3Dプリンターでの印刷データの準備

・3Dプリンターで印刷するために、stlファイルというファイル形式に変換します。QGISを使用して、dsmのデータをstlファイルのデータに変換します。

・QGISにDEMto3Dというプラグインをインストールします。

・インストール後、dsmのデータをQGISに読み込み、ラスタ→DEMto3D→DEM 3D printing を選択します。

 

・虫眼鏡のマークをクリックすると、範囲が自動で選択されます。

WidthとLengthは使用する3Dプリンターの大きさに合わせて入力します。

ここではWidthを200mmとしています。

HeightはLowestの高さに合わせると良いです。

設定が完了したら、Expot to STLをクリックして、変換します。

 

・印刷したstlファイルはMeshmixerなどで確認できます。

 

・スライサーソフトにかけることで、3Dプリンターで印刷が可能になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!